禪院家の落ちこぼれシリーズ 【R18】クロスオーバー
第11章 彼は彼女の心を救いたい 【ONE PIECE マルコ】
「マルコさん、お願い! 私も……私もエースさんを助けたい! 置いていかないで!」
いのりの必死の訴えに、マルコはただ静かに首を横に振った。
これから向かうのは、伝説の海兵や七武海が待ち構える、文字通りの「地獄」だ。
戦闘力のない彼女を連れて行くことは、死なせに行くのと同義だった。
「……悪いな。これだけは譲れねェんだよい」
マルコはそう呟くと、泣きじゃくる彼女を抱き寄せ、寝室へと連れて行った。
その晩のマルコは、恐ろしいほどに執拗だった。
まるで、これから離れ離れになる時間を全て埋め尽くすかのように、彼女の白い肌の至る所に、消えないほどの赤い痕を刻みつけていく。
「あ、はぁ……っ! マルコ、さん……っ、もう、無理……っ」
「……忘れるなよい。あんたの身体も、心も……全部俺のもんだ。……いいな?」
何度も、何度も、溢れるほどの熱を彼女のナカへ注ぎ込む。
喘ぎ疲れ、涙で顔を濡らしたいのりがぐったりと横たわると、マルコは「喉が渇いただろ」と、一杯の飲み物を差し出した。
「……ありがとう、ござい、ます……」
彼女は疑うこともなくそれを飲み干し、数分もしないうちに、深い、深い眠りへと落ちていった。
マルコは無言で、眠る彼女の身を清め、新しい服を着せると、そっと抱き上げた。
深夜の海上で、事前に連絡を取り合っていた「赤髪」の船、レッド・フォース号と合流する。
「……本当にいいのか、マルコ。嬢ちゃん、泣くぜ」
シャンクスが、いつになく真剣な面持ちで彼女を受け取った。
「泣かせておく方がマシだよい。……赤髪、この子に指一本触れるんじゃねェぞ。……頼んだよい」
マルコは最後に、眠るいのりの額に、祈るような、あるいは別れを告げるような口付けを落とした。
「……生きてたら、必ず迎えに来る」
未練を断ち切るように背を向け、マルコはモビー・ディック号へと戻っていった。