• テキストサイズ

*夢物語* 【夢小説短編集】

第4章 ファインダー越しの君 【ハイキュー!! 黒尾鉄朗】


黒尾は鼻歌混じりに、昨日のグリーティングでの出来事の詳細を語り始めた。


「でさ、俺が『次、彼女と記念日に来るからよろしく』って言ったら、あいつ、グッと親指立てて『任せろ』って返してくれたんだよ。最高にイケメンだったわ」


そこで、研磨の手が止まった。


「……待って。……キャラって、喋るの?」

「は? ……いや、喋らねーよ。動きだけ」

「……じゃあ、なんで会話が成立してるの」


研磨の至極真っ当なツッコミに、黒尾は一瞬、フリーズした。
脳内を振り返ってみる。
昨日のスターは、確かに一言も発していない。
ただ、耳を傾け、肩を叩き、ジェスチャーを交えていただけだ。
それなのに、黒尾の記憶では、完璧な「会話」として成立していた。


「……あ、……。……え、俺、身振り手振りだけで、言いたいこと全部理解してた……?」

「……。クロ、それ、もう重症だよ。末期。染められすぎて、もはや異種族間コミュニケーションの域に達してる」


黒尾は自分の手に目を落とし、戦慄した。
あの論理的で現実主義だったはずの自分が、今やキャラクターの指先の動き一つで「あ、今『おめでとう、またな』って言ったな」と解読できるレベルまで仕上がってしまっている。


「……マジか。……俺、もう戻れねーのか……?」

「無理でしょ。🌸が『次は開園3時間前から並ぶよ』って言ったら、クロ、喜んでレジャシ広げるでしょ」

「……広げるわ。しかも、一番いい位置(ポジ)確保する自信あるわ」


黒尾はガシガシと後頭部を掻きむしった。
彼女を追いかけて「夢の国」に迷い込んだはずが、気づけば自分自身がその世界の住人に、馴染んでしまっていたのだ。


「……ま、いいや。あいつが楽しそうなら、それで」

「……はいはい。ごちそうさま」


研磨の冷ややかな視線を浴びながらも、黒尾のスマホには🌸から『来週のショースケジュール出たよ!』という通知が届く。
「よっしゃ」と無意識にガッツポーズをする自分に、黒尾はもはや苦笑いするしかなかった。





【完】





ここまでお読みいただきありがとうございました(*・ω・)ノ

黒尾、彼女に染められてしまいましたね笑笑
このまま大人になると57Pの未来編に繋がります☆

某テーマパークオタクの生態は実話です笑
次は西のパーク編で会いましょう☆
/ 212ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp