第6章 【ハイキュー!!✖︎名探偵コナン】
「おーい、🌸。またぼーっとして。そんなに俺の顔が珍しいか?」
放課後の音駒高校。
ニヤニヤと意地悪そうに笑う黒尾鉄朗が、🌸の目の前で大きな手を振った。
「違うよ。クロの顔は一生分見てるから。……ただ、今日も平和だなって感謝してただけ」
「感謝? お前、たまに神職みたいなこと言うよな」
呆れたように笑いながら、黒尾が🌸の隣にドカッと座る。
その後ろからは、ゲーム機に目を落としたままの研磨がトコトコと歩いてきた。
「……🌸。また変なこと考えてるでしょ。顔に出すぎ」
「研磨、お疲れ様。変なことじゃないよ。二人の幼馴染でいられるの、最高だなって」
前世で狂うほど読み込んだ『ハイキュー!!』の世界。
転生して気づけば、🌸は推しである黒尾鉄朗と孤爪研磨の幼馴染という神ポジションにいた。
しかも、某他校の主力の遠い親戚というオプション付き。
前世で徳を積みすぎた自覚はある。
「はい、研磨。アップルの新作グミ」
「……ありがと」
研磨が少しだけ口角を上げ、片手で袋を受け取る。
「俺のは?」
「クロにはプロテインバー。はい」
「わかってるねぇ。さすが俺たちのマネージャー(仮)」
🌸は部活には入っていない。
実家の合気道道場の稽古があるからだ。
時間が空けばこうしてバレー部に顔を出して、ドリンクを作ったりタオルを配ったりして、マネージャーの真似事をしている。
「あーあ。🌸が正式に入部してくれりゃ、俺のモチベーションも三割増しなんだけどな」
「十分高いでしょ。……それに、道場の手伝いがあるから」
「わかってるよ。お前の合気道、たまに怖えし」
黒尾が少しだけ声を低くして、🌸の顔を覗き込む。
「……今日の部活終わり、うちで新しいゲームやっていかない?」
研磨もゲーム機から顔を上げ、🌸をじっと見つめる。
その瞳には、幼馴染以上の熱が混ざっているような気がして、🌸は少しだけ心臓が跳ねた。
「あ、ズルいぞ研磨。俺も行く。🌸の家まで送るついでにな」
今日も幼馴染たちは仲良しだった。