第6章 ストリートのバスケ
私は、大輝と二人で帰ることになった。
……気まずい。
そう思っていたら、大輝の方から口を開いた。
「雫。せっかくだし、ちょっとバスケして帰らねぇか?」
……バスケ?
もう夜遅いのに、なんで?
そう思ったけど、家で待ってる人もいないし。
「……いいよ、大輝。勝負しよ」
そう言うと、大輝はカーディガンを脱いで腕まくりをした。
それだけで、心臓に悪い。
かっこよすぎて、鼻血出そうなんだけど。
「1on1。10点先取な」
「OK」
「俺が勝ったら、言いたいこと言わせてくれ」
「言いたいこと?今言えばいいじゃん」
「いや。勝ってからだ」
真剣な目。
……何言われるんだろう。手抜いてるとか、練習でのこと、バレて怒られる?
ちょっとだけ、本気出そ。
「分かった。負けないよ!」