第4章 惚れたきっかけ
試合後の帰り道。
「やっぱ余裕だったな!」
「大輝が点取るせいで、俺、出番なかったんだけど?」
二軍や三軍には、私が女だということは伏せている。
だから一人称は“俺”。
「はは、悪い悪い。でもさ……雫見てると、なんかカッコいいとこ見せたくなってさ」
「なっ……!」
「お、照れてんじゃん」
「からかうな!」
……何これ。
心臓が、うるさい。
そこで、はっきり気づいてしまった。
初めて会った時に感じた、あのドキッとした感覚。
あれは――一目惚れだ。
バスケが誰よりも好きで、真っ直ぐで、かっこいい大輝。
私は、青峰大輝が、大好きなんだ。