第5章 触れた過去の余韻
悟さんのスマホが鳴り響いた。
何度も背中にキスをしていた悟さんが、驚く程静かに離れていく。
火照った身体を沈めるように息を吐いた。
悟さんに心臓壊される…。
こんなにも必死で掻き乱されるのは私だけなんだと、今度は胸をモヤつかせた。
「葉月〜
来いってさ。五条家。
あーあ、デートするつもりだったのに〜」
顔を覗かせた悟さんがスマホをひらひらしながら、また戻っていった。
でもすぐにこちらに来て、髪を撫でる。
「シャワー浴びよっか。
葉月、髪濡れたまま寝たから、クネクネしてる」
髪を滑りながら指を下ろしていき、毛先を優しく撫でる。
どうしよう…顔熱い。
なのに、悟さんが目が離せなくて、真っ赤になった酷い顔もちゃんと見られてしまっていた。
そして、髪を梳くように指を滑り込ませて頬を優しく持ち上げられた。
唇が触れて、食まれる。
「ふふ、シャワー浴びなきゃね。
見蕩れるのは終わり」
頬から離れた手に引かれ浴室に入り、シャワーを浴びた。
擽ったい悟さんの指は、肌を這う。