第4章 過去の引力
「な…や、く……や、ぁ…」
「葉月ちゃん?……葉月ちゃんってば!」
グラグラと揺さぶられて、ゆっくり目を覚ます。
夢……だけど、夢じゃない。
下半身に違和感を感じ、下着の中に手を入れる。
ぬるぬると濡れていた。
どうして…嫌な記憶なのに、私は興奮していた。
「葉月ちゃん、どうしたの?
えっちな夢でも見た?
ちょっと喘いでた……」
ポロッと涙が零れる。
悟さんがよかった……夢に出てくるのも、あの日私に触れたのも__。
親指で頬を撫でられ、そのまま悟さんの胸に倒れる。
私に"ハジメテ"を教えてくれた日から数日経ち、今日は休日。
なかなか起きて来ない私を不思議に思ったのか、悟さんが見に来てくれた。
久しぶりに見た夢に、恐怖よりも羞恥心が湧く。
たくさん善がって、何度も達したのが恥ずかしくて堪らない。
恥ずかしくて、直哉くんには会えない。
「葉月ちゃん…男の名前呼んでたけど……誰?
僕じゃないのはわかったよ。
でも、ちゃんと聞き取れなかった」
「……だ、誰だろ?
よく覚えてない…」
「そっか。
―――えっちしよっか。
葉月ちゃんがね、知ってるのは僕だけでいいんだよ」
とぼけると、首に回った手にグイッと顎を上げられ、唇が重なる。
そして、下着の紐を解かれた。
少し…悟さんが荒々しい。