第3章 蒼の侵食
洗い終わった婚約者が湯船に浸かる。
長い足が胸に当たり、そのまま遊ぶように突き出した。
ふにふにと形を変える胸が、入浴剤で濁ったお湯の中から浮かび、乳首が空気に晒される。
足の裏で優しく触れた瞬間、重力に負けて胸が落ちる。
乳首が擦れて、軽く肩を震わせた。
「ふふ。足でされて感じてるの?
マゾなのかな…」
癪に障り、足首をグッと掴む。
でもすぐに逃げられて、背中に回った足にいきなり引き寄せられた。
胸に飛び込んでしまうと、足の間で腕の中に閉じ込められる。
「一緒に寝てあげようか?
怖くて眠れないお子ちゃまは、トントンしないと寝れないでしょ」
これもまた、イラッとすることを…。
肩に寄せられ、後頭部を優しく撫でられた。
癪に障る言い方をされても、この人の優しさと温かさに溶かされていく。
ずっとザワついて鈍い音を立てていた心臓は、熱くて大きい音に変えられていった。
私の婚約者はただの変態ではなかった。
優しい変態だった。