第3章 第二話:守る
ラボに戻れば、既にステラは目を覚ましており研究スタッフの検査を受けていた。
「アレックス!」
「おはよう、ステラ。よく寝れた?」
「うん!おはよう!よく寝れたよ!」
今回の記憶操作も良好。
敵機への憎悪は消えている。
「ステラ、アルフリード中佐が自由行動を許可してくれたんだ。それで近くの街に降りるんだけどステラはどうしたい?」
「うーん、、街、よくわからない…」
「うん、ステラはあまり街に行けないもんな…街に降りれば海もあるし、ステラの好きなクレープもあるよ」
「!海?!クレープ?!」
ベッドから乗り出すステラに犬の尻尾が見えたのは気のせいか、、兎に角ステラの行く気が起きた様でなにより。
ステラにラボに来る途中で持ってきたドレスを渡した。
「?」
「ステラにプレゼント!前見せた雑誌でステラが欲しがってた服、ちょうど昨日届いたからさ折角だし今回の自由行動で着たらどうかと思ってさ^^」
「……わあっ///
アレックスありがと!」
渡したドレスを早速広げるステラ。
やっぱりステラも年相応の女の子、こういう可愛い服を着たいだろう。喜ぶステラの笑顔に、買って良かっと心から思った…たとえ、そのドレスで給料の半分が持っていかれたとしても…
「…って、ステラ!俺の前では服は脱いじゃダメって言ってるだろ?!…嬉しいけど(ボソッ」
「?どうして?ステラは困らないよ?」
「俺が(理性的に)困るのッッ!!」
見たいけどそこは良心でギリギリ我慢しながらカーテンの仕切りへとステラの背中を押した。