第4章 燻る何か
「やべぇ…
まだしてぇかも」
「いっぱいしたよ…」
「うん、もう勃たねぇけど」
服を着ると正面から抱き締められ、そのままアキが後ろに倒れていく。
少し怖かったけど、アキが私に痛みを与えるとは思っていない。
バフンッとアキの身体がベッドに沈み込んだ。
背中にある手はお尻を撫でながら太腿に移り、引き寄せられる。
膝を曲げてベッドに乗せる。
ギシ…とスプリングが鳴った。
身体を起こして、アキを見下ろした。
太腿を撫でるアキの手を取って、布団に縫い付ける。
絡んだ指はぎゅっと握られた。
「あーあ…死にたくねぇ。
一緒に生きたい。
お前と、あいつらと__」
やっと、アキの本音が聞けた気がした。
仕事を辞めれば死なないんじゃないの?
でも、そういう問題ではないようだった。
「アキ、私…アキに会う為に、仕事辞めてきたよ」
それがなんだって話だけど、私はアキと一緒にいる為なら、なんだって出来る。
私はアキと一緒にいれたら幸せ。
アキの幸せはどこにあるのだろう。
微笑んだアキが、繋いでいた手を引いた。