第10章 未完のラブレター
いつ書き終わるかわからないけど、上手く喋れないから手紙にする。
ゆっくり読んでな。
俺の一番最初の結那との記憶は――幼稚園の初登園の日だ。
その頃から結那は可愛くて…俺の自慢だった。
手を繋いで一緒の布団で昼寝をして、よく怒られてたな。
でも離れたくなくて…こっそり布団の中で、手だけを繋いでいた。
誰にも取られたくなかった。
たぶん俺はこの頃から結那が好きで…でもこの時は幼過ぎて、自分の気持ちに気付いていなかった。
"子供の頃、好きだったことがある"って言っただろ?
「アキ、アキ!」
って後を追いかけてくる結那が愛しかった。