• テキストサイズ

【呪術廻戦】呪いの嫁入

第18章 呪術甲子園


両校がホームベースを挟んで対面する形で整列し、開戦の握手を交わした後。

ホームチームで後攻の東京校の面々は、各々与えられたポジションへと散らばっていった。



「プレイッッボーーー!!!!!」



球審を務める五条さんがノリノリで試合開始を告げると、先発ピッチャーである真希さんが、マウンドから豪速球を投げ込み始めた。



【1回表:京都校の攻撃】


1番・西宮先輩─────出塁。

2番・三輪先輩─────内野フライ。ランナー戻れず併殺(ダブルプレー)でツーアウト。

3番・加茂さん─────三振、スリーアウト。



「スリーアウッッッ!!!チェーーンジ!!!」



五条さんがグラウンドに響き渡る声で叫ぶ。

サクッとスリーアウトをもぎ取った真希さんは、不敵な笑みを浮かべながら軽い足取りで東京校のベンチへと戻ってきた。


「お疲れ様です!さすが真希さん!」
「ヨユー」
「お水どうぞ!」


ドサッと豪快に腰を下ろした真希さんに水の入ったボトルを差し出せば、真希さんは「サンキュ」とボトルを受け取り、中の水分を喉へと流し込んだ。

頼もしい姿を見ているうちに、守備を終えた他のメンバーも続々とベンチへ戻ってきて、ベンチが一気に活気づいていく。


「はぁ〜……あっっっつい!!」
「野薔薇ちゃん、お水ちゃんと飲んで。塩タブレット食べる?」
「まだいらない。ありがと」
「わかった!」


私は両校唯一のベンチメンバー。

グラウンドに出て戦えない分、せめて出来ることは何でもしなければ、と、何となくマネージャーのような真似事を買って出ていた。

しかし、これがどうにも心地よくて、性に合っていたのだと実感させられている。


「恵くん、お疲れ様。お水飲んだ?」
「………いや、まだ」
「飲む?」
「ん」


一番最後に戻ってきた恵くんへボトルを差し出せば、恵くんはこくんと頷いてそれを受け取った。


「相変わらず球技はダメなんだな」
「ヴッ………。…そ、それ、皆には内緒で……」
「別にバレても問題ないだろ」


それが問題大アリなのだ。


もし仮に、……仮に野薔薇ちゃんにこの事実がバレてしまえば。

野薔薇ちゃんは私の弱点を痛いほど突いてくる……!と、思う!


そんなことを考えていると、突如マウンドの方向から、野薔薇ちゃんの凄まじい怒号が響き渡った。
/ 440ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp