第15章 成就の証※
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「めぐみく……んっ、…も、無理……!!」
もう何度絶頂を促したのか、数えるのをやめた頃。
股の間に収まり執拗に秘部を嬲り続ける俺の頭を、ナマエは制止の声と共に、力なく叩き始めた。
「もうっ、……いい、から……っ」
「………………」
これは誘い文句だ。
そう分かっているが、今日の俺はそれに乗ってやれない。
聞こえないふりをして、逃げようとするナマエの腰を両手で強く固定し、もう一度大きくなった突起に吸い付こうとした、その時。
「いじわる、しないで……っ」
鼻を啜る音と共に小さく零れたのは、ナマエの切実な懇願だった。
絶頂の波に呑まれ、生理的な涙を腕で拭いながら口にしたその言葉を前に、これ以上どうやって嘘をつけと言うのか。
「もう大丈夫だから……っ、お願い、」
「…………」
沈黙に耐えかねたナマエの、切実さと卑猥さが混ざりあった願いに、思考が真っ白に染まる。
ここまで言われてしまえば、こちらもいい加減 正直にならざるを得ない。
「めぐみくん……?」
のしかかっていた身体を起こして見下ろせば、ナマエは涙を拭うのをやめ、不思議そうに俺を見上げた。
こちらを見つめる無垢を装った瞳は、俺を惑わすために、部屋に差し込む微かな光を反射して潤んでいる。
「…………ゴムが、ねえ」
「ぇ、……あ」
「…だから今日は、」
そこまで言えば何か悟ったのか。
ナマエは慌てて身体を起こすと、ベッド脇に置かれた白いチェストの引き出しから見覚えのある小さな四角いパッケージを取り出し、俺に差し出した。