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【呪術廻戦】呪いの嫁入

第1章 旅立ち


「硝子、の様子はどう?」


僕は会議室から直行で硝子の元に向かった。
硝子の元に、と言うよりもの元にと言う方が正しかったけど。


「ああ、怪我は治せたから取り敢えず寝て休ませてるよ」


僕が近づくと硝子はベッドの中に眠るの額をひと撫でしてから僕を見上げ、「なあ」と僕に声を掛けた。


「なに?」
「……いや、やっぱ今はいいや。それより今日は予定があるんじゃなかったっけ?早く行けよ」
「え、何で邪険にされてんの僕」


急に辛辣な態度を取り出した硝子に げぇ〜と舌を出してやるが、硝子はそれを見た癖に無視しての髪を撫でた。

僕にもその優しさを少しは分けてくれたって良くない?


「予定変更〜。来週行くことにしたんだよ。も連れていこうと思ってね」


ピン、と人差し指を立てて硝子に告げると、「まだ小さいんだから無理させるなよ」と言われてしまった。


(別に、任務に行かせるってわけじゃないんだし良いじゃん)

「任務に行かせるわけじゃないから良いじゃん、とか思ってんだろ。わっかりやす」
「僕の心勝手に読まないでくれる?」


僕がそう言うと硝子は「逆に言うけど、読みたくないもん読ませるなよ」と言って座っていたパイプ椅子から立ち上がった。


「一服してくる。その子見といて」
「言われなくても」


硝子はポケットから煙草の箱を取り出してぷらぷらと僕に見せつけ、部屋の出入口へ向かって行く。

しかしドアノブに手を伸ばし触れそうになったところでピタリと止め、そして思い出したかのように口を開いた。


「呪術師、続けさせるつもりか?」


僕達から遠ざかった硝子は背を向けたまま、いつもの調子で告げた。


「当たり前でしょ〜?こーんな良いもん持ってんのに、勿体ないこと出来ないでしょうが」
「ホント、クズはデリカシーがないからクズなんだよ」


煙草の箱を弄る音が聞こえ、僕は「どーも、」と言って視線を硝子から純白のベッドに眠るへ向けた。


「褒めてないから」


その言葉と共にバタンと扉が閉まる音が聞こえ、僕は心地よさそうに眠るの頬に手を伸ばし、そしてその清い頬をするりと撫でた。
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