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君がいた常夏

第6章 片方


75日目。もしくは25日目。
南の島での修学旅行は相変わらず続いている。
希望のカケラの全体の進捗は半分程度だ。
交流したからといって毎度カケラが埋まるわけでもないし、些細な不和などにより交流自体を積極的に行わない者もいる。
それでも少しずつは埋まりつつあるから、このままいけば次かその次の最終日までには終わるだろう。
「よお。お疲れ、希灯」
『日向くんもお疲れさま。今日はどこ行く?。』
採集や掃除を終え、いつものように中央の島に一同が集まる。
事前に待ち合わせていた日向と合流した。
「希灯は行きたいとこあるか?」
『うーん……ロケパンでお菓子とか持ち出してさ、どっちかの部屋で遊ぶのはどう?。』
「ああ、いいぞ」
たまには屋内もいいだろう。2人は1番目の島へと向かった。





ロケットパンチマーケットで物色を終え、ホテルのコテージまで歩く。
『そういや、どっちのコテージにする?。』
「俺の方でいいか? 色々広げるなら俺のコテージの方が使いやすいだろうし」
『いいの?。じゃあ、そうさせてもらうね。』
たしかに自分の部屋は床に工具や材料を直置きしたりしているから少し狭い。
ハムスター用のパイプトンネルが床面積の大部分を占めている田中の部屋ほどではないものの、人を呼んで何かするには少し厳しい広さだった。
ホテルの門をくぐり、日向のコテージへ入る。
『お邪魔しまーす。』
日向の部屋を見るのはこれが初めてだ。
室内は片付いていて、必要最低限の物しかない。
『……やけに小ざっぱりしてるね?。』
他の人の部屋の印象とは大きく異なる。
希望のカケラを埋めきった内の何人かには部屋に招かれ、実際に行ったことがある。
大抵みんな自分の才能に関する物が置かれていた。
本なりゲーム機なり作業机なり、才能によって人それぞれだ。
日向の部屋はただひたすら殺風景に見える。
『日向くんの才能って……。』
荷物を置きながら辺りを見回す。
「それが……まだ思い出せないんだ」
『あー、そういえばプロフィールにハテナ並んでたね。』
プログラム側がある程度その人に合った物を内装に組み込んでいたはずなのに。
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