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君がいた常夏

第4章 推測


修学旅行ももう期日の半分が過ぎた。
相変わらずカムクラはよくやっているらしい。
2日目に言っていた通り、プログラムをちゃんと終わらせようとしているみたいだ。
カムクラとの希望のカケラを埋め終わった生徒たちに彼の素行についてそれとなく聞いてみたものの、不審な点はなかった。
『(最後の最後に裏切ってくるとか、ないといいけど……)。』
恐ろしく感じるほど何もない。
尻尾を隠しているのか、それとも本当に妨害する気がないのか。
今のまま進行してくれれば、とても助かる。
正しい結末を迎えられるはずだ。
『……よし、こんなもんかな。』
今日は採集で3番目の島の電気屋まで来ていた。
今週の目標であるウサミハウスの建設のため、大量のクギが要る。
時間いっぱい探したところで、その場に居たメンバーと一緒に集合場所へ帰ることになった。
「なんかカムクラって、誉稀ちゃんのことだけ下の名前で呼ぶよね」
道中、小泉がそんなことを言う。
『え?。みんなのことは下の名前で呼んでないの……?。』
「唯吹もそれ気になってたっす!だから何でかってイズルちゃんに聞いたんすよ。そしたら「誉稀にそう呼ぶよう言われたからです」って。いやぁ……意外っすね、誉稀ちゃんってば隅に置けないんだから」
『え……。』
澪田の言葉を聞き、呆気に取られる。
そんな会話をした覚えがない。
「カムクラ、案外そういうこと聞いてくれるんだね」
「でも確かにリクエストは受けて立ってくれること多いっすよ!」
澪田と小泉の雑談をしばらく聞きながら、2人の横をトボトボと歩く。
『(うーん……言ってないのにな)。』
別に勘違いされても不都合はないものの、なんだか腑に落ちなかった。









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