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【刀剣乱舞】顔が好き【R18/BL】

第2章 顔だけの男


 適当に笑っていたバチが当たったのかもしれない。顔が良いから、と今まで許されていた不条理の報いが来たのかもしれない。


 俺は、突然、審神者になることになった。

 元々は政府の役人だった訳だから、簡単に言えば“左遷”である。
 
 ある日上司から言い渡されてしまったのだ。

 『一週間後から、お前は本丸という異空間で一生を過ごすことになる。あの事件を起こした罰として』
 

 あまり物事を深く考えない性格の俺でも、これにはだいぶ凹んだ。辞令と書かれた薄っぺらい紙を目の前に置いて、政府の単身寮である自室に一人で、酒を浴びるように飲んだ。

 酔いまくっていた俺は、「審神者に任命する」というぼやける文字を眺めながら、とある事実に気付いた。

 ご存知の通り、刀剣男士とは刀の付喪神が人間の姿をとったものである。

 そして、刀剣男士はなぜか、全員、顔が良い。

 
 そう、「顔が良い」。


 つまり、つまりだ。本丸でなら、俺の『顔が良いから仕事もできるだろ』といういつものやつが起きないかもしれない。
だって、俺より顔が良いやつがゴロゴロいるんだもん。そうに決まってる。

 
 俺は、椅子を立ち上がり天を仰いだ。

「神様、ありがとう!!!!俺、審神者になります!!!!!」

 (立ち上がる時に手が当たって、ビール缶が倒れ、濡れた辞令の紙がしわっしわになったのは気にしないことにする)
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