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【刀剣乱舞】顔が好き【R18/BL】

第2章 顔だけの男


 名前も知らない母親が異国の人だったらしく、平均的な日本人より彫りの深い整った顔に生まれた俺は、よく「綺麗な顔だ」と褒められた。

 政府に勤める父は忙しい人だったが、母のいない俺のことをその分大切に育ててくれた。

 顔がよかったので、友達に困ることもなく、女の子にもモテた。

 でも、いつも、自分が何か欠けている気がしていた。

 
 女の子に振られる時、なぜかいつも、「思ってたのと違った」と言われる。

 友達だと思っていた男にも「あいつは顔だけだ」と影で言われる。

 父の背中を追って入った政府でも、上司に「期待していたような人材じゃないな」と説教混じりにぶつけられる。

 ……分かっていた。自分が有能な人間じゃないことも。顔が良い分期待値が高いから、それを下回ってしまうことも。

 いつからか、俺はヘラヘラと笑うことを覚えた。

 ヘラヘラと笑えば、セックスが盛り上がらなくても許してもらえた。つまらない話しかできなくても許してもらえた。ミスをしても許してもらえた。
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