第1章 顔が好き※※
「た、たすけっ……っむりっ、も、もぉむりぃ゛〜〜〜!はぁっ…むりっあ゛ぁぁぁ」
「…はっ、……ッそんな顔して、何言っても無駄だから、だまっとけよ」
熱いもので、奥の方をガツガツと突かれる。結合部からはストロークの度にぐちゃっぐちゃっと水音がして、肌がぶつかるパンッパンという乾いた音がうるさい。
淫靡な音が恥ずかしくて、耳を塞ぎたいのに、両手は頭の上で拘束されている。それでも、音から逃げたくて、いやいやとぐずる赤子のように頭を振り乱す。
この部屋に鏡がなくてよかった。今の自分は眉を寄せ、目を潤ませ、顔は真っ赤でとても見れたものじゃないだろうから。
過ぎた快楽をやり過ごすために頭を振り乱す俺を、全く仕方ないやつだ、とでも言いたげな顔で見た肥前は、口付けを落としたあと、髪を優しく撫でて梳いてくれる。
「…ぅ、あぁぁ!ひぁっ、なにっ!?ゔっ……あ゛ぁぁぁぁ〜!!」
「……チッ、はっ……あぁ、もう、あんたってやつは!」
「……っ〜〜!!!!むりっ、あ゛っっイ゛っっ〜!!!イって、るからっ!いまぁ!まって!!まっっあぅぅ………あ゛っ、あ゛っ…まっ、てっ……てばっ!!」
俺のことを大切にしてくれてるみたいなその仕草にときめいてしまって、中を無意識に締めてしまったらしい。硬い陰茎の感触をダイレクトに感じ、既に色々と限界だった俺は、また達してしまう。
頭の中が白く染まる。
俺の痴態を見て舌打ちをした肥前はさらに奥を拓くようにばちゅんばちゅんと腰を動かした。イったばかりの身体にその刺激は強過ぎて、声を我慢することなんて忘れて、喘ぎ声が漏れる。
余裕なんてもうどこにもなく、あまりの気持ちよさにぼろぼろと泣く俺を見た肥前は、荒い呼吸の中で、ふっと笑った。
(…顔、好きだなぁ)