第3章 鏡の中
『主よ、あなたの正体に彼の国は気づき、あなたを利用しようとしています。私はあなたを彼の国に留めるのは危険だと判断し、ここに引き入れました。』
レイ「ねぇ、ここは一体…?」
私は周りを見ながら問いかけた
『ここは水鏡の中、国と国、世界と世界の狭間。
そして今より私はあなたを下の世界に飛ばします。あなたを彼の国の者が見つけることのできぬように……!』
そう言ってミカエルは右手を横に一線した
レイ「えっ!わっ…!」
私の真下に大きな魔法陣が現れ扉が開いた
『あなたには大いなる力がある。ですが、大き過ぎるが故に危険と背中合わせ…。力を示す時はよくお考え下さい。あなたが信頼できる者、護りたいと思う者のために…
私はあなたの瞳に映ることは叶いませんがあなたのそばにおります。
1人ではないということをお忘れなきように……!』
扉が開き私は浮遊感に包まれ
落ちていった
そして、意識を手放した…
『………どうか、ご無事で……』