第7章 迷宮 ーアモンー
そう思って後ろを見るとアリババが2体に挟まれていた
レイ「危ない!!」
私はとっさに持ってたナイフを投げた
フィルの力を発動させたまま投げたからナイフは怪物に溶かされずに突き抜けた
ザクッ!!
アリ「レイ助かった!」
レイ「いいよ!それよりアリババのナイフ、ボロボロじゃない!
そこに刺さってるやつ使って!
まだ私のフィルが残ってるからあれぐらいじゃ溶けないよ!!」
私はそうアリババに促した
アリ「そうしたらお前の武器がなくなるだろ!」
レイ「大丈夫だよ、ナイフを借りた時はフィルのことを黙ってたから使えなかっただけで本当は武器を持ってるの」
私はそういった後、右手で左手に十字を、左手で右手に円を自分の血で描いた
そして両手を合わせると私の左手から剣の柄が現れた
レイ「出でよルナリア…!」
・・・出したの、すごく久しぶりだ…
記憶のないときは封じられてたしね…
…クロム王国の剣、手に馴染む…
私はそう唱えて剣を取り出した
取り出した剣は刃渡りは腕の長さ程の日本刀で柄の部分には背中合わせの三日月が描かれている