第17章 冒険へ -ザガン-
白龍「そのダンジョン攻略に俺も同行させて下さい!」
それはダンジョン攻略への同行を頼む文言だった。そしてそれを聞いたシンドバッドさんは少し考えてから許可を出した。
こうして私たちはダンジョンへと向う事になった。
そうとなったら旅の支度をしないといけないので私たちは各自の部屋へと戻った。
ー自室ー
レイ「…ダンジョンか。行ったことあるって言ってたけど覚えてないからどんなところかわからないな…」
私はこの先の事を考えて少し不安に思っていた。
だが、お世話になってる恩を返したいという思いの方が勝るので着々と準備を進めていた。
そうしているとカチャリと首に付けていたネックレスが服の外へと出てきた。
レイ「あ、」
・・・ネックレス…
私は見慣れているはずのネックレスを何故だかこの時は目を離す事ができなかった。
そしてパタリと床に熱い何かが落ちた。
レイ「涙?…泣いてる?」
・・・どうして、いつも見てるネックレスなのに…
私は訳がわからなくなっていたが涙はなかなか止まってくれなかった。
しばらくはらはらと泣き続けた。
私は手で涙を拭い、ネックレスを中にしまおうと握り締めた時に淡くネックレスが光だした。
レイ「え、光ってる?」
・・・こんなこと今までなかったのにっ!
しかし光だしたネックレスを私はじっと気味悪く思うことなく眺めた。
するとネックレスからキラキラと光の粒子が零れだした。
よく見るとその正体はマナの結晶だった。