第14章 ーバルバッドー 戦い
差し出された手にさっき言うのと同時に出した刀で「少し痛くします」と謝りながら一筋の傷を作り血が出るようにした。
そして、自身の両手にも傷を付けて2人の手に重ねた。
レイ「準備はいいですか?」
2人はコクリと頷いてくれた。
それを見て「では、いきます。」といい呪文を詠唱し始めた。
レイ「結ぶは紅き緋の契約。
強靭な精神
強靭な魂
強靭な肉体を結ぶ。
赤と赤との交わりによりて鮮血の契約を交わす」
すると手に付けた傷から私に力が流れ込み、私からも2人に力を分け与えていった。
さして詠唱が進むにつれて私達の周りはルフとフィルが充満していった。
レイ「ここに新たなる緋の契約が成された。」
そして、終わったと同時に突風が私達の間をすり抜けた。
ブワァァァ!!!
それと同時に私達の手は離れ、手を見てみれば傷はなくなっていた。