第11章 過去と危険
ジャ「それは…ジュダルに貴女を捕まえようとしている者の気配があり、それと同じものがバルバットからもしているということですか?」
レイ「はい。
私の中の力を狙って来てるんです。
だから、ジュダルから気配を感じたってことは彼奴らは煌帝国となんらかの形で接触したのかもしれない…。
私とジュダルが煌帝国で一度戦った時に私の気配を掴んだんだと思います。
ジュダルに近づいた訳は彼の黒いルフに興味を持ったからだと思います。私と同じでこの世界のことは知らないはずだから…それに、フィルドと黒いルフはとても雰囲気が近いんです。どっちも心の暗い部分に触れてくる様な感じがね」
シン「そのフィルドというのは君が使うフィルとどう違うんだい?」
レイ「フィルは自然や自分自身の力を借りたり、増幅させたりして使うんですけどフィルドは全く違うんです…。
あれは自分の心の闇を動力源にしていて、その力はフィルとは比べられないぐらい強いです。普通のフィル使いなら即効で殺されます。
でも、フィルドは力自体が大き過ぎるんです。だから普通の人には絶対に使えない…強靭な身体、強い精神力がいります。
だからこそ、そんな人がフィルド使いになったらとても強い」