第40章 閉ざされた庭園
シーツを撫ぜていた私の手に、そっとユミの手が重なった。
「来てくれて、ありがとう・・・」
へへ・・・と笑って私の方を見てきた。
その目がちょっとだけ潤んでいるような気がした。
その顔が私の方に近づいてくる。
「ユミ・・・ちゃん?」
まずい、と思ったときには、私の唇は彼女のそれで奪われていた。柔らかな感触、髪の毛が揺れ、シャンプーの良い匂いがした。
「ん・・・」
ユミが目を閉じ、私の首に手を回してくる。唇に唇をそっと押し付けるような優しいキス。最初は少しだけ身体を固くした私だったが、すぐにその心地よさに肩に入っていた変な力が抜けていく。
自然と閉じるまぶた。
そして、目を閉じると、余計に敏感にユミの唇の感触を感じてしまう。
あっ・・・
唇が離れたかと思ったら、ちろりと、ユミの舌が私の唇を舐めてきた。
優しく、唇の際をなぞるようなキス。
こんなキス、もちろんされたことなんかなかった。
唇を舐められるという未知の感触に、ドキドキしてしまう。
「裕美・・・」
そのまま軽く肩を押され、押されるままに私はベッドに倒れ込む。
私を見下ろすユミの顔が、窓からさす陽光を背に見える。
目を細めて、優しく微笑む彼女の顔が、思いの外官能的で、それもまた私の心臓を跳ねさせた。
そっと、髪の毛を掻き上げ、耳にかける。
「もう一回、キス・・・するね」
してもいい?とか、したい、ではなく、するね、と言われ、私は逆らうことができなくなる。私の身体の上にまたがり、両手の手で頬を挟むと、ユミの顔が近づいてくる。
その時には、私も甘いキスの予感に口が半開きになってしまっていて、ユミは今度は私の口の中に舌を差し入れてきた。
「ん・・・んっ!」
口の中でユミの舌が私の舌を撫ぜてくる。私も無意識の内に舌を絡ませるようにしてしまう。
なにこれ・・・これ・・・キスだけで、なんでこんなに気持ちいいの?
10秒・・・20秒くらい?
舌が絡み合う。
そっと唇が離された時には、互いの唾液が混ざり合い、糸を引いて垂れるほどになっていた。
「裕美・・・舌を出して」
もう、言われるがままだった。何度かのユミとのキスを経て、下半身がズクズクとうずいている。もっと、もっとと身体が彼女から与えられる官能を求め始めていた。