第40章 閉ざされた庭園
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なんか、ぼんやりする・・・。
午前中の生態学Bの授業。教授の声が私の脳の表面を上滑りしていく。
一応恋人同士、なので、隣には大知がいるが、私の気持ちは、大知のところにもなかった。
ぼーっとしたまま、私の心は、ついつい、今日の夢に戻っていってしまう。
ユミ・・・
あの子は、一体誰なんだろう?
私が見た夢、ということは、私が今までに会ったことがある子、ということだろうか?しかし、全く見当がつかないのである。あんなふうなふわっとした髪型で、優しげに笑って、透けるようなきれいな肌で・・・
うーん・・・
また、会えるんだろうか?
もし会えなかったら、今度こそ、ユメノのところに行って、あの夢について、占ってもらおうかな・・・。
私はそんな事を一日中考えていたので、大知からは『今日は一段とボケていたな』と突っ込まれてしまった。