第40章 閉ざされた庭園
初めて会ったはずなのに、ずっと知っているような、不思議な女性(ひと)だった。
そんな彼女との楽しい時間は、あっという間に過ぎていった。
気がつくと、窓の外が黄昏色に染まりだす。
「お昼は霧が出ていたけれど、いいお天気になったわ」
ここで私はちょっと不安になった。
楽しいのだけど、いつまでここにいていいのか、わからなくなったのだ。
夢だとしても、目覚めなくてはならないのではないか?と思ったのだ。
「そろそろ・・・帰らなきゃいけないんじゃないかな・・・と」
そう言うと、ユミはとても残念そうな顔をした。
「裕美・・・帰るの?」
「うん・・・大学行かなくちゃいけないし」
ここが夢の中、というのは、ユミには言っちゃいけない気がしたので内緒にすることにした。
立ち上がった私の手をキュッとユミが両手で握りしめる。
「また、来てくれる?」
そう言って、上目遣いで見られ、私は不覚にもドキドキしてしまった。
「う・・・うん」
ユミとの時間は楽しかった。また、この夢を見られるなら、見たい、と素直に思えた。
握った私の手をユミが胸元に引き寄せる。ワンピースの上からユミの温かい膨らみに手の甲があたり、それでもまた、ドキリとした。