第27章 嗜虐の楽園
口枷がない方がいい声で鳴く。もう一回。
「ふぎゃ」
いい・・・すごくいい・・・。
また、10回ほど打ち据えると、主任の首がうなだれてしまう。気を失ったようだった。
部屋にあるソファでちょっとまっていると、目を覚ましてくれた。
そう言えば、入ってきた時、ソファなんかあったっけ?
そこで初めて気がついた。この部屋、いいえ、この夢は私が『欲しい』『必要』と思ったものはいつの間にか近くに現れるようなのだ。
さすが夢。便利だ。
だったら・・・。
私は『痛み』以外も試したくなった。色々な刺激を与えてみたい。そうだ・・・快楽はどうだろう。痛みと快楽で、この人を支配したら、どんな気持ちになるだろう。
その考えは、とてもゾクゾクするような高揚感を私にもたらした。
カーテンの外が明るくなってきた。朝が来るようだ。
その光を見た瞬間、私は夢の終わりが近いことを本能的に悟った。
今日はこれで終わりなのかしら?
まあしょうがない。
ムチの先で主任の顎をしゃくりあげるようにする。主任は涙を浮かべて私を見上げた。
「里原主任・・・いえ・・・友理・・・。明日も、明後日も、虐めてあげる。いっぱいいっぱいかわいがってあげるね。だから、ちゃんとここにいなきゃダメよ?もしいなかったら・・・」
バシン、と私は一段と強くムチを振るった。
「ぎやああ!!」
今日一番の大声で主任、友理が叫び声を上げる。
「返事は?」
黙っている。なんだ、しょうがないなあ・・・。
バシン、バシン、バシン。
3度強めに打ち付けた。
四度目を振り上げた時、
「わかった・・・わかった」
ん?わかった?なんか偉そう・・・。
もう一度黙ってムチを振り上げて、打った。
「いだい!!」
大人の男が、泣きそうな声を上げる。
「口のきき方!」
昼間、あなたが私に言ったことよ?
もう一度、打ち据える。
あれ?わからないのかな?
にまっと、たぶんすごくいやらしい笑みを私は浮かべたと思う。友理が怯えた目で私を見る。
「く・ち・の・き・き・か・た!」
最後の「た」のところで、もう一度打ち据える。
「がああ!!」
息が荒くなり、涙をこぼしている。
「す・・・すいません・・・すいません。」