第27章 嗜虐の楽園
昼間、あれだけ私にひどい仕打ちをした主任が夢の中で拘束されている。
一瞬、縄を解いてあげようかと思ったが、そう言えば、これは夢だと思い直した。
夢なら・・・何をしても、いいのでは?
里原主任に近づくと、主任は懇願するように私を見上げた。その顔を見た瞬間、ゾクリと私の心になにか芽生えるものがあった。
なんだろう・・・この、気持ちよさ。
この人の運命は私が握っているんだ、と思うと、すごく満たされる気がした。
「主任・・・どうしたんですか?」
声をかけると、「ふー、ぐー」と無意味な音を発してもがく。そのうち、意味がないとわかり、また私に懇願するような目を向けてきた。
「私・・・助けませんよ?」
言ってみた。普段の私なら、現実の私なら絶対に言わないセリフだ。
主任が目を見開く。
なんか・・・いい・・・。
もっと・・・何か、ないかな・・・。
あたりを見回すと、後ろの壁、今入ってきた扉の横に何本かのムチが据えられている。一番痛みがなさそうなやつを手にとってみる。短くて柔らかな皮が房のようにはえている持ちの短いムチ・・・。どうかな?
そのムチを手に振り返ると、主任は更に目を大きく見開き、少し首をふる。
まるで、「何をするつもりだ」と言っているかのようだ。
そんな目で見られたら・・・、虐めたくなるよ・・・。
実際、ゾクゾクした。自分がこんな気持になるなんて思ってもみなかった。
少しムチを空振りしてみる。シュ、シュッと小気味よい音がする。素肌に当たったら、痛いかしら?
ピシャリと打ち据えると、主任が「ふぐう」と声を上げた。
そのあまりの情けない様子を見ていると、ふつふつと興奮が高まってくる。
もう一発・・・。
ピシャリ
「ぐう・・」
ピシャリ
「ぐぶ」
ああ、いろんな声で鳴くのね。楽しくて、愉しくて、私はその日、何度も何度も主任をムチで打ち据えた。
一晩中打ち据えて、上半身がすっかりミミズバレだらけになった頃、口枷を外してみた。
なにか言うかな?
もし嫌なこと言われたら、もっと強く叩こうと思っていた。
逆らえなくなるまで、何度でも、何度でも・・・。
「も・・・もう・・やめてくれ・・・」
出てきた言葉はとてもつまらない言葉だった。
黙って私はムチを振り上げた。
「ぎゃあ!」