• テキストサイズ

淫夢売ります

第24章   堕ちる罪


☆☆☆
モルフェにはついたものの、扉にかかった札に「開店は15時」と書いてある。
まだ時刻は9時前だ。
しまった・・・ダメか・・・

仕方がないので、私はモルフェがある道から表通りに出たところにあるカフェで時間調整をすることにした。一旦家に帰るという選択肢もあるが、移動の間にまた眠ってしまったらと思うと怖くなってしまったのだ。

ところが、カフェで腰を下ろすと、猛烈な眠気が襲ってきた。コーヒーを飲んだり、用もないのに立ち歩いたりして最初はなんとかごまかそうとしたが、やはりどうにも耐えられない。このままだと眠ってしまう、と思い、仕方なくカフェをあとにする。

座ると眠気が襲ってくるので、歩き続けるしかない。しかし、それも早晩限界が来る。
疲れ切ってしまった。

まだ、時刻は12時にもなっていない。

しょうがない、最後の手段を使おう。私はスマホで電話をかける。連絡先は後輩の吉井くんだ。数回の呼び出し音で彼が出てくれた。

「ああ、桜井主任?どうしたんですか?体調不良と聞きましたが」
「吉井くん、なんでもいいから口実を付けて、この間行ったモルフェまで来てくれない?」
そう、私の最終手段は、吉井くんにカードを保持しておいてもらうことだった。ついでに、寝ないように見ていてもらいたい。
「え?どういうことですか?主任、もしかして休暇取って例の店調べてんですか?」
吉井くんはなにか勘違いをしているようだったが、これに乗ってしまおう。
「そう、そうなの。どうしても怪しいけど、調べようにも捜査方針と違っちゃうから・・・ただ、一つ、証拠っぽいの見つけたんだの。でも、決め手がなくて・・・」
電話口で吉井くんが悩んでいる様子を感じる。そりゃそうだ。職場を抜け出して来いというのはそもそもが無理なお願いだ。

でも、お願い!あなたが来てくれないと・・・。

「分かりました。ちょうど聞き込みが入っていたので、適当に言い繕ってそっちを先にします」
ある程度時間に融通が利く刑事で良かった・・・。
私は早く来てほしいと念を押すと、ぐるぐる歩いた挙げ句に戻ってきた例のカフェの入口近くの壁にもたれるように立つ。少しでも座ると意識が落ちそうだ。
/ 336ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp