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天狐あやかし秘譚

第88章 動如雷霆(どうじょらいてい)


☆☆☆
な・・・なんだ!?

クチナワが木の上からそっと様子をうかがうと、『だいだらぼっち』を発動したはずのカダマシがあっけなく捉えられていて、しかも、見たこともないような奴らが何人もいる・・・。

おそらくあれはみんな術者だろう。
一体、どっから湧いてきた!?

いや、見たことがあるヤツもいる。お館様からもらった資料にある顔。
あの剣を担いでるのは一番注意しろと言われている男、陰陽寮の最高戦力のひとりである「土御門加苅」。
そして、その横にいる割と小柄な女はその取り巻きの「瀬良」という術者。

あとは、特に資料がなかった。
カダマシを捕まえているのは、あの弓女か?
それに、あの紫の服を着た妙な女と、やたら威厳のある顔の白髪の男もただものとは思えない。

どうする?あそこには、『綾音』もいる。あいつを攫ってこなきゃミッションコンプリートにならねえ。
さりとて、これ以上近づけば、野衾を使った隠形術じゃあ気づかれっかもしれない。

ちらっとカダマシの方を見た。結構なダメージを受けていると見えて、身動きもできそうにない。さっき、あの土御門とやらが「死返玉奪って」とか言っていたところをみると、お宝の方はカダマシが持っている・・・。

どうする?
どうする?

奇襲をかけて、カダマシを解放。
女を攫って撤退、というのが一番いいコースだ。

しかし・・・
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