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天狐あやかし秘譚

第7章 天佑神助(てんゆうしんじょ)


☆☆☆
だーっ、疲れたぁ!!

神様には言いたいことがひとつ、ふたつ、みっつ、よっつ・・・とにかくいっぱいある。
何あれ!?あの妖怪。
た・・・たしかにダリは私の生活の潤いだけど!それ以上に命の危険とか、もう、ホントに、聞いてないんですけど!!

ばったりとベッドに倒れ込む。
ああ・・・シャワーくらい浴びなきゃ。

でも、正直、足ガクガクでもう動けない。

ダリが狂骨をやっつけてくれて、清香ちゃんを助けてくれた。そのままダリに抱き抱えられて、一瞬で移動して、家に着いたはいいけど、体中痛いし、疲れているしで全く動けない。

甘えられるなら「ダリ〜♪お洋服脱がせて、お風呂入れて」とか言いたい。さすがに言えないけど。

「おい、綾音」

もう、何よ・・・今日はだめよ、エッチなことも受け付けらんないし・・・。ああ・・・でもお恥ずかしながらちびっている気がするから、やっぱり風呂は入らないと、乙女として・・・ううう・・・。

「綾音よ」

だから、うるさいってばさ。そもそも、ダリがさっと来てくれればこんな事にならなかったんじゃないのよ!あんなにあっさりやっつけられるなら最初から来いっての!

「綾音・・・」

だから!何よ!

あまりにしつこいのでガバっと起き上がってダリの方を向く。ダリがいるが、その横に、ちょこんと立っている影が・・・。

「こやつを、どうすればよいのだ?」

そこには、あの清香ちゃんがダリにしがみつくようにして立っていた。

「まま・・・清香、お腹すいた・・・」
恥ずかしそうに言う。しかし、その顔はまるで久しぶりに家に帰ってきた子供のように、ちょっと幸せそうでもあった。

はい?一瞬頭が真っ白になる。真っ白になって、そして。

「ええええ!!!!」
私は乙女にあるまじき大声を上げていた。
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