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天狐あやかし秘譚

第66章 和顔愛語(わがんあいご)


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【和顔愛語】和やかで温和な顔つきや言葉つき。穏やかで、親しみやすい振る舞いのこと。
和やかで、言葉も優しければ、人との協同の道も開けるかも!?みたいな。
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「野球観戦?どういうことや?」
土御門が怪訝な声を発した。当然の疑問だ。

「あの貧乏神、大谷の大ファンなんですって。でも、貧乏神っていうくらいだから、野球観戦していると、応援しているチーム、必ず負けちゃうって言ってて、だから、応援してるチームが勝つところを見たい・・・って」

・・・
しばしの沈黙

「なんじゃそりゃあ!!!」
一拍おいて土御門が叫び声をあげた。

うん、わかる。わかるよ・・・。私も同じこと叫びそうになったもの。
だが、これが貧乏神が出してきた条件なら仕方がない。

今日は、あの貧乏神との話し合いから3日後である。私とダリは陰陽寮で事の次第を土御門と瀬良に話していた。

「やはり貧乏神が応援すると負けるのでしょうか?」
瀬良が顎に手を当てて思案顔をする。そう、そうなのだ。この3日間、私達は遊んでいたわけではなく、貧乏神と一緒にいろいろなスポーツや勝負事の観戦をしてみたのだ。そして、得た結論は、

『貧乏神が応援すると100%そのチーム(個人)は負ける』

ということであった。更に言うと、この貧乏神、やたらと勝負事が好きで、応援のときにはえらい熱の入りようなのである。そして、彼のテンションが上がれば上がるほど、応援されていたチームや個人はひどい負け方をした。

まさに、貧乏神である。

ちなみに、観戦というのは、直接見るのはもちろん、テレビやネットでの中継を介してのものでも同じ結果になった。海外だろうが、国内だろうが、貧乏神の力は全く変わることがない。彼の応援した方は例外なく負ける。

恐るべき貧乏パワー

「つまり、貧乏神がずーっとメジャーリーグを観戦してたら、ドジャーズは確実に最下位・・・と?」
「ですね・・・」
「恐ろしい能力やな」

もちろん、貧乏神に試合を見せなければ良いのであるが、それでは依頼内容が果たせない。録画したビデオで観戦をとも思ったが、勝負事が好きな貧乏神は『ライブで見たいのじゃ。もう既に勝負がわかってるのを見てもつまらん。儂ゃドキドキ、ハラハラしたいんじゃあ!』とわがままを言う。
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