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天狐あやかし秘譚

第62章 堅忍不撓(けんにんふとう)


「おっと!」
下手に仰向けに倒れでもして、後頭部を強打、そのまま死亡、などとなったら大変だ。崩れ落ちる霧島を慌てて手で支える。管狐たちは、主が意識を消失したことで、その制御を外れ、自らの宿、細い管である霧島のイヤリングの棒の内部に戻っていった。

このイヤリング、一見棒に見えた金属製の部品は、実は小さな筒になっているようで、管狐はここで飼われているようだ。左右に4本ずつということは、8匹の使い魔を持っているのかもしれない。先ほど4匹しか出さなかったのは、私を舐めたから・・・ではないでしょうね。おそらく最大同時に操れるのが4匹だった、といったところでしょう。

抱えている霧島のもとに、もう一体の黒い影がするりとまとわりつき、左耳のイヤリングに吸収されていった。おそらくこいつが島本に取り憑いていたやつだろう。

これで、呪いは完全に解除できたはずだ。

「後は、この人の処遇ですかね・・・」
ポケットからスマホを取り出す。電話する先は、陰陽寮の京都支所だ。

「あ、もしもし、至急ご相談したいことが・・・呪力行使の現行犯人を逮捕しました。ええ、いえ、大鹿島様には私から・・・。なので、兵庫県警に連絡を・・・はい・・・場所は・・・」
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