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天狐あやかし秘譚

第61章 辺幅修飾(へんぷくしゅうしょく)


高校時代の彼女はもっと高飛車というか、そんなイメージがあったが、随分世渡り上手になったものだ。歳月は、人を変える。

変わらないのは、私くらいかもしれない・・・。

同窓会の時間も後半に差し掛かってくる。
余りこういった場所でのコミュニケーションが得意ではない私は、ほとんどの時間を黙々と料理を食べているか、ぼんやりとウィスキーを飲んでいるかだった。

壁の花、というやつだ。

やはり、来るべきではなかったかもしれないですね。
このまま早々に帰ってしまおうか・・・。

そう思った矢先に、「宝生前!」と覚えのある声が飛んできた。

顔を上げると、気取らないジャケット姿、ガッシリとした体格は昔のままの、懐かしい顔。
島本優希、その人が立っていた。
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