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天狐あやかし秘譚

第59章 淫祠邪教(いんしじゃきょう)


この無尽蔵の神力を、先祖伝来の陰陽術により加護に変換することで、四分家は現代に至るまで栄え続けることになる。実際、明神(みょうじん)、各神(かがみ)、神越(かみこし)、神名(かむな)の名越四分家は、運輸、製薬、製造、建築などの部門で大きな会社をいくつも経営している。

このことは、『中神村』(現:中類村)の村人も同じだ。四分家は村人にも疱瘡神の加護を与え、その生活を保証してきた。生活の安定を約束されていた彼らは、四分家が行っていることの真実を知ったとしても、それを暴き立てることなど決してなかったのである。

この名越の家に関連する全ての人が、斐川から始まるたった一筋の『女』の血脈に貪りつき、その生き血を啜り、富と力を得続けてきたのだ。
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