第35章 窮鳥入懐(きゅうちょうにゅうかい)
「一旦、ここを出ましょう。圭介をなんとかして説得して真名を聞き出し、ホシガリ様を解放、その後、領巾の呪いを解く・・・、これでどう?」
私の提案に一同が頷く。よかった・・・これでやっと、彼女の苦しみを終わらせることができる・・・。
ほっと、息をついた、その瞬間、男の声がした。
「それは無理ですね・・・貴方がたはここで死ぬんですから」
振り返ると、そこには圭介とその配下と見られる男数名、そして・・・。
「ホシガリ様・・・」
美しい顔を醜く歪ませ、おそらく身体能力を増大させる神宝『生玉』の力で鬼神のごとく筋骨隆々とした姿となったホシガリ様が立っていた。