第23章 隋珠和璧(ずいしゅかへき)
祓ってくれればやっかいな物件の処分がタダでできる。
祓えなかったとしても、彼らの目の上のたんこぶである陰陽寮のへの牽制になる。
どっちに転んでも彼らに損はないってことだろう。
「そもそも、土御門様が祓えばよろしかったのでは?」
言ってしまってから、ちょっと冷たかったかしらとやや反省する。
「うーん・・・せやけどなあ・・・めんどいやんか。調べるところからやなんて・・・」
前言撤回。これくらい冷たくしても、我が主には全く関係ないようだ。
「大丈夫ですかね・・・。綾音さんたち・・・」
ポツリと本音がこぼれてしまう。
「ま・・・なんとかするやろ、あの天狐なら」
土御門様がぐいっと天を仰ぐ。
別にそこにはなにもない。陰陽寮の古風な電灯が揺れる天井が、目に映るだけだろうに。