第16章 鬼哭啾啾(きこくしゅうしゅう)
女怪・・・つまりは妖怪になりかかっているということ?
「助けられるの?」
尋ねると、土御門はあっさり頷いた。
「ああ、まだ間に合うで。手伝ってくれるか?」
ちらとダリを見ると、どっちでもいい、といった顔をしている。そりゃそうだろう。あなたならなんとでもなるんだろうから。
だとしたら・・・、やっぱり・・・。
清香ちゃんが助けたかった人、やっぱり助けないわけにはいかないでしょう。
それに、なにより・・・
あの河西さんという人・・・すっごく辛そうな目をしていた。悲しそうな顔をしていた。
少し迷ったがやっぱり放っておけない。
「行きます」
私は答えた。まあ、実際いくのはダリだろうけど・・・。
「いいねえ!気風がいい。漢(おとこ)・・・いや女だね!」
土御門がぽんと私の背中を叩く。
こうして、私たちは女怪になりかかった河西佳苗を助けるべく、陰陽師の仕事に同行することになった。