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天狐あやかし秘譚

第116章 温慈恵和(おんじけいか)


「いや・・・綾音、誤解があるようじゃが、その頃の佐那はもう少しこう・・・」
私の不穏なオーラに気づいたのかダリがいつになく焦ったような口調で言った。
「はい!ダリ様とご一緒だった頃、佐那は人間で言うところ数えで十六、お胸もボインと大きな娘の姿でございました!!」
そう言いながら、佐那がにぱっと笑う。

情報の整理が・・・追いつかない。

えっと、昔の佐那は数えで16・・・つまり、普通の年の数え方だと17〜8・・・
んで、胸が大きくて?
そいでもって、ダリとまぐわって・・・まぐ・・・わってぇっ!?

ぼやんと、佐那が17〜8の着物を着た村娘の姿になった姿が思い描かれる。

舞台は粗末ながらも温かな小屋。
囲炉裏なんかが真ん中にあっちゃったりして、
チロチロと燃える火の横、着物を開けた佐那に半身裸のダリが覆いかぶさる。

『佐那、今宵もそちの妖力を補のうてやろうぞ』
『はい・・・ダリ様・・・佐那は寂しうございました』
ダリの首に腕を回す佐那。ダリもまた、佐那の抱き寄せる力に逆らわずにそっと顔を寄せて優しいキスをする。最初は軽く、すぐに深く・・・。くちゅくちゅと唾液を交換するような熱い口づけを交わし、ダリの大きな手が佐那の豊満な胸を優しく揉みしだく。白く柔らかな乳房がダリの手のひらのままにその形を変え、先端の桃色の突起は堅く隆起する。

『あ・・・ん♡・・ダリ様・・・佐那は・・・佐那はせつのうございます・・・蕩けてしまいそうです・・・ああん・・はぁ・・・早く・・・早くそのたくましいマラを・・・佐那の奥に・・・奥にくださいませ・・・』

いつしか、そのピンと堅く尖った乳首がダリの口に含まれ、転がされ、吸われ、次第に彼の唇が脇腹から、腰、そして、彼女の大切なところに向かっていって、女の色香が匂い立つ茂みにその舌が・・・

「だ・・・ダメェ!!!」

思わず大声が出る。
ふと見ると、ダリと佐那がぽかんと私の方を見ていた。

し・・・しまった・・・つい、妄想の中の二人に気が動転して・・・。

「だ・・・だって、ダリの恋人って・・・あの、碧音って人じゃなかったの?」

我ながら、ちょっと声が普段より一段階低くなっている気がした。
その剣幕に、ぽかんとしていた、佐那が目をパチクリさせて言った。
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