第105章 昼想夜夢(ちゅうそうやむ)
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【同時刻 仙台市にて】
「ああ、そいつな・・・この辺じゃ有名なナンパ師だったよ・・・なんかおっ死んじまったみたいだけどな」
ペラリと写真を見せられた男が、機嫌良さそうに応える。それもそうだろう。彼は御九里の驕りで、すでに2杯ものバーボンにありついていた。
「ん?他にか・・・そうだな・・・誰に聞いたとは言えねえがな、俺が聞いた話だけど・・・その死体を最初に発見したのって、実はラブホの店員じゃねえんだってさ」
「ん?誰か気になる?・・・そりゃお前・・・こりゃ特選ネタだぜ?ただってわけにゃ・・・」
言った男のヨレヨレのワイシャツの胸ポケットに、御九里が黙って一万円札数枚を突っ込む。
「ん、ああ・・・そうだな。大輔ってやつ・・・金地大輔、ま、正確にはその友達ってのも2人いたみたいだけど、そいつが奥田に呼ばれてホテルに行ったってさ。んで、扉開けてどっひゃーってわけ。でも、こいつさ、自分巻き込まれるの嫌だからってラブホの店員に金掴ませて防犯カメラの映像とか誤魔化してもらって、トンズラしたって話・・・これな、警察も掴んでいねえネタなわけよ。え?なんでそんなことしたかって?まあ、ほれ、ラブホに女と一緒に入った男が友達呼ぶってったら・・・よろしくねえこと考えてたんじゃね?それで、だな・・・。ああ、・・・ま、俺が知ってるのはこんなもんだ」