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天狐あやかし秘譚

第105章 昼想夜夢(ちゅうそうやむ)


☆☆☆
「と、言うわけで、御九里特別捜索隊が組織されることとなったのですが・・・表向きは休暇届が出ているので、そんなに大々的な捜索はできないのです。やるとすれば、自分も休暇を取ることになるし、交通費も支給されません・・・が?それでも・・・美澄、入りますか?」

こくこくこくこく!

それはもう、首がちぎれるのではないかと思うほどの勢いで、日暮は首を縦に振っていた。

結局、土門の口利きもあり、捜索隊の筆頭として日暮が指名されることになった。そして、日暮が残りのメンバーを選ぶこととなる。

そんなわけで、御九里特別捜索隊は、結局、以下のメンバーとなった。

まずは、リーダーである占部衆『属の一位』である「日暮美澄」

それから日暮から、友人代表として指名された祭部衆の「九条水琉(くじょう みつる)」。彼は最初『ええ・・・休み減るのぉ?』と文句たらたらであったが、日暮の熱心な勧誘と、御九里がもしかしたらピンチかもしれない、ということもあって、『しょうがないやつだぜ、はあ、やれやれ・・・』とどこぞのアニメの主人公のようなセリフを吐きながら参加をしてくれることになった。
彼の位階は『属の三位』である。

最後にメンバー入りしたのは、日暮の友達である「田久保美玖(たくぼ みく)」だった。彼女は実は、陰陽寮の中でも日暮や九条が属する『陰陽部門』ではなく、『暦部門』という別部署に属している。彼女はそこの『文殿衆(ふどのしゅう)』という、古代から伝わる呪的資料の再編纂や保管に係る部署に属する陰陽博士だった。
ちなみに位階は『属の四位』だ。

田久保は日暮の友人だけあって、好奇心旺盛である。彼女はまた、陰陽寮内部の機関誌『おんみょうタイムス』の編集長でもあり、日暮の話に新ネタの予感を感じたのかもしれない。まあ、彼女が参加を決めた一番の決め手は、日暮からの『夕飯に特選牛タンを奢るから!』という言葉だったに違いないのだが・・・。

こんなデコボコ不思議メンバーだが、なんとか、捜索隊は形になっていた。
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