第102章 能鷹隠爪(のうよういんそう)
ゾクゾクゾクッと背筋が震え、足やお腹がブルブルと痙攣した。主観的には脳が痺れたような、そんな感じ。ぎゅうっと膣が不随意に痙攣することまでわかってしまう。
あ・・・な・・に、これ・・・
未知の感覚が湧き上がり、身体中を覆っていく。私の脳はオーバーヒート寸前だった。
「お・・・イッたな・・・。んじゃ、こっちはこのままで、ケツ穴もな・・・」
言うと男の指がヌルヌルとお尻の穴のあたりを撫で回し始める。人にそんなところをさわられる経験なんてもちろんない。穴の周辺をくすぐられるだけでゾクッと先程の感覚の小さい版のようなものが連続して身体の中に走り出す。
「あっ・・・あっ!」
お尻の穴を男の指の腹がかすめるたび、切ないようなもどかしいような感覚があって、声が漏れてしまう。その声を聞き男は満足そうにした。
「いい感度じゃねえか。さすが赤は効くねぇ・・・」
つぷっと何かが、どこかから私の中に押し入ってきた。
それが、男の指をアナルに差し入れられたのだと理解するのに少し時間がかかる。
「いいぃっ!」
感じたことがない違和感に変な声が出る。ローションがたっぷりついた男の指は、そのまま私の中を思う様に蹂躙していった。
「ひぃああ・・・ああ!」
しつこくグニグニとおしりの中をかき回されている内に、ジンジン、ぞわぞわと奇妙な感じが高まってくる。でも、それは高まりはするが、膣の中をかき回されたときよりは小さく、さっきみたいに思い切り爆発するような快感には至らなかった。
あぐぅ・・・も・・・もどかしいよぉお・・・
このときの私はすでに陰陽寮の陰陽師であることを忘れ、ただ快楽を貪る一個のメスになっていた。体を先程のように動かし、手足の拘束具をガチャガチャ言わせているが、これはもはや、先ほどとは意味が違っていた。快感から逃げようとしているのではなく、自ら強い快楽を得ようと悶えていたのである。
そして、ついに、私の口から淫らな言葉が溢れ出てしまった。
「あああぁ!もっとぉ・・・もっと奥ぅ!!」
奥に何があるのかなんて分からなかったが、本能的により深く突き挿れてほしいと思ってしまっていた。先程よりも強い快感を得るためにはそうするしかないと、身体が知っているかのようだった。
「大分、ほぐれてきたな・・・じゃあ・・・」
