第6章 さよならだけが
間延びしたその呼び声は、この状況では相対的に、緊張感に欠けているように感じた。
「こんのすけ!!」
私は思わず叫んだ。いつぶりだろう。長らく会っていない気がする。久々の再会に少し涙が溢れそうになる。
「審神者様!ご無事で何より!
でも、感動の再会を噛み締める時間はないですよ!政府から緊急の調査結果の結果が出ました!」
私の感動をよそにこんのすけは淡々と告げた。いや、別にいいけどさ…
ともかく、この管狐に関して、私は何かに巻き込まれていなくなったとばかり想像していたが、どうやらこの本丸の調査を済ませて政府に戻っていたという話のようだ。思っていたより彼は有能かもしれない。相変わらず政府が何を考えているのかはまだ分からないが……
しかし今は時間がない。一刻も早く二人を止めないといけないけど、政府の報告も気になるし……パニックになりかけてしまう。
「こんのすけ、今はそんな時間は……」
長義さんが私の代わりにこんのすけの報告を後からにするように頼みかけて、言葉を止めた。