第4章 探偵ごっこ
「次は僕が話そう」
そう言って次はにっかり青江が語り始めた。
「と言っても、事件当日のあらましはもう2人が話してくれたしねえ…僕はその日非番だったから最後に見たのは薬研と同じく昼ご飯の時だよ。その後は自室で過ごしていたから、騒ぎになってから一緒に探したりはしたけど、主について詳しいことはなにも」
彼はその日非番だったらしい。なんだかにっかりさんが話し始めると怪談めいていて、少し背筋がぞわっとする。
「違和感があること、と言えば、主の恋人さんのことかな。
もう三日月さんから話は聞いているかい?」
「こ、恋人?!??……いえ、聞いてません…」
ようやくオムライスを完食したらしい三日月さんの方を見る。目があってにっこりと笑われたので、そのまま、にっかりさんの話を聞けということだろう。
「ッフフ、じゃあ僕がはじめてってことになるねえ。そんなに緊張しないで、身を任せなよ」
「……」
無言で彼の戯言を流す。
「…つれないねえ。まあ、いいさ。
…で、主には恋人がいた。恋刀、というのが正確かな。
それはね………
鶴丸国永だよ」