第1章
その夜は霧がさらに濃く立ち込めていた。
は新しくできたという酒場に足を運んだ。
今夜はメイクと髪型を変えた。
真っ赤なリップにウェーブした髪の毛。
先日とはまるで別人のようだ。
どんな装いでも、は男たちの視線を釘付けにした。
カウンターに座り、ワインを注文すると
すぐに隣に座った若い男が声をかけてきた。
「こんなに美しいお嬢さんが一人で飲むなんて珍しいね。僕が一緒にいてあげようか? 名前は?」
は微笑み、瞳を彼に向けた。
魅了の力が微かに働き、彼の視線を捉える。
「エレナよ。ありがとう。今日は少し寂しい気分だったから歓迎するわ」
男は照れながら、笑顔で話す。
「トーマスだ。君の赤い瞳神秘的だよ。 仕事で色んな国に行ってるけど、君みたいな美女は初めてさ。」
も照れたように笑いながら会話を進めた。
「いろんな国...商人さん?格好いい!そんな冒険的な仕事」
男は自慢げに語り始めた。
会話は弾み、トーマスはの美しさに夢中になった。
は飢えを抑えながら、タイミングを待つ。
体が熱く、苛立つ。なぜこんなに早く渇くのだろう?
記憶の端に、過去の退屈な日々がよぎる。
それを振り払って笑顔を保った。
男はの手を取った。
「エレナ僕の部屋に来ないか? 君に似合う景色が見れる部屋だよ。」
は頷き、立ち上がった。
二人は酒場を後にし、男の宿泊する宿屋へ向かった。
部屋に入ると男はすぐにを抱き寄せ、キスをした。
情熱的に舌を絡め、彼女の服を脱がせ始める。
「エレナ、君は完璧な女性だよ。今夜は、僕のものになってくれ。」