第2章 初めまして···?
気を取り直して···。
「えと、···は、初めまして。・···です。成り行きでこちらにお世話になる事になりました。よろしくお願いいたします···」
は自分に刺さる皆からの視線に耐えきれず、瞳をキョロキョロさせながら深々と頭を下げた。
「かぁ···。おれはベポ、ミンク族出身。よろしくね!なぁなぁ、て呼んでもいい?」
「え、えぇ···、どうぞ」
「それじゃおれも!おれはシャチ!」
「っ、は、はい!」
「おれはペンギン!」
(あれあれ···何か、凄くグイグイ来る···)
「ちょっと、アンタたち!男共がよってたかるから怯えちゃってるじゃない!私はイッカク。よろしくね、」
そこへ現れたのが、ハートの海賊団で唯一の女性、イッカクだった。
「あー!!イッカクずるーい!早速って呼んでるー!!おれまだ呼んでないのにー!!」
イッカクの背後からわいのわいのと騒ぐベポ。
同性のイッカクに手を握られて、は少しずつ緊張が解けて行った。
(海賊って、···こんなにアットホームなの···?)