第2章 初めまして···?
「お前ら、今帰った」
「お帰りー!!って、···キャプテンが···キャプテンが女の子連れてる!!」
白熊(ベポ)が二人を指さしながら、驚愕に満ちた顔で叫んだ。
(えっ、···白熊が喋ってる···!?)
「何!?キャプテンてば『番』を見つけて来たの!?」
ローが食堂のドアを開くと、ハートの海賊団のクルー全員の視線が二人に向けられた。
ザワザワとざわめく食堂に、は萎縮した。
「っ、···」
「番じゃねェ!!いいかお前ら、今日からコイツはおれ達の仲間になる″薬屋″だ」
「薬屋?でもキャプテンがいれば薬屋やだなんて···ね?」
「コイツはおれと同じ能力者だ。良く聞けお前ら、これからはコイツにおれの助手として働いて貰う。それに、コイツは薬草から万能薬を生み出せる···緑の魔女、だそうだ」
「えっ、···!?」
(助手、この怖い人の···!?無理、絶対無理だ!!)
「ほら、自己紹介しろ。あと、···このフードは取れ」
「わぁっ!!?」
ローはのフードを脱がすと、初めて目にするの姿に驚愕した。
「···オマエ、老婆じゃ無かったのか!!?」
「···、はい?」
(老婆···?)
は栗色のお団子にした髪に、緑色の瞳の、可愛らしい女の子だった。