• テキストサイズ

好きや

第2章 俺の気持ち


電気のついたドアを開けるのに少し戸惑ったが、意を結して勢いよく開ける。
「角名、ついた、で?」

「…北さん?」

そこにいたのは鏡花ただ一人やった。

「角名、は?おらへんの?」

「…角名はもうすこしで来るはずですよ」

「そぉーか」

嫌な予感がして、スマホがなる。
『北さん。あとは頼みました。好きにしてください』
……ハメられた。
もうここに角名は来ない。

「……あれ。角名から連絡きました。今日はもう帰ったやって言
うてます」

鏡花には別の文が来たのか、またスマホがなる。
『北さんがいくら優しくしても鏡花は激しいのが好みみたいなので落ちませんよ』
アドバイスなのか、皮肉なのか。
カバンに荷物を入れて帰る準備をする鏡花に俺は近づく。

「鏡花、」

「なんですか?」

「俺と、ヤッてくれへんか?」

「…え?」

ゼロ距離感で俺は鏡花に抱きつく。

「な、何言うてはるんですか。それに、離してください」

だめなんや。優しくしたら。
こいつはいつまでたっても俺に見向きもせぇへん。
せやけど、いつも辛いやろ?痛いやろ?苦しいやろ?
やから、

「一回だけ、俺に優しく抱かれてくれや」

「北、さん!ん、んッ!」

胸をどんどんと強く叩かれる。
けれど止める気は一切無く、舌を捩じ込ませる。
俺の精一杯の優しさや。

「ん、ッは、……北さん、ああッ、」

「…鏡花、感度ええんやなぁ。いつも角名とヤるの気持ちええんやろ?」

「そん、な。は、あん、」

今まで想像だけに任せていた鏡花の胸を、今は触って舐めとる。

「角名みたいに辛くはさせんよ。優しくだいたる」

気持ちええはずや。声も出てて、熱も上がって。触るとこ全部が熱い。
俺はスカートを捲ったパンツに俺のもんを押し付けて擦る。

「ひ、ッ!ああ、ん、動か、ないで」

机の上に転がせて脚を開きながらも顔を隠している。

「気持ちええんやろ?どっちがええ?角名か俺」

「…北、さんッ!や、め、」

鏡花は俺をどかそうと精一杯の力を込めている。

「……………どっちや言う取るやろ」

「ふ、んッ!ん、あ、いく、」

擦る力を強めると鏡花の声も大きくなる。
/ 9ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp