第1章 あの夜の続き
「おはよう」
目覚めるとそこは見知らぬ場所。見渡すと窓は見当たらない、コンクリート造の部屋だった。
身体を動かそうとしたけどなぜか気怠くて、指先すら上手く動かせない。
「身体動かない?まだ薬抜けてないのかなあ」
強すぎたかーと言いながら私の頭を撫でる。今自分がどんな状況にいるのか全くわからない。頭がまだふわふわして、思考が追いつかない。
わかるのはベッド寝かせれてて、隣には湊斗が寝転んでて私を見つめている。
「もう逃がさないからね」
途端に首が強い力で絞められる。ぐっと押し付けて息を吸わせないように。頭が危険を察してぼやけていた思考はどんどんクリアになっていく。
酸欠状態に陥ってる。首を絞めつけるては離さないで唇を塞がれる。舌が入りこんで、何度も角度を変えて唇を柔く噛む。
次第に身体は恐怖に支配されていく。怖くて涙で視界がぼやけた。
意識が飛びそうになった時、手も唇も離れた。呼吸が上手くできなくて思い切り空気を吸い込む。
「泣いちゃったのー?苦しかったね。俺はもっと苦しかったよ。美玲のせいで。ぜんぶ美玲のせいだから受け止めて?」
「いや、だ。ごめんなさい」
「許さないよ。美玲が完全に堕ちるまで許さない」
その言葉に、私は全てのことを後悔した。彼の束縛に耐えていれば、別れなんか切り出さなきゃこんなことにはならなかった。